第12図より [1] 52金 を見ていきます。
第12図から
△52金 ▲55角 △同馬 ▲同歩 △43銀 ▲65角(第13図)
角を手持ちにした先手からは次に65角(32角成と83金の両狙い)があるので43銀と受けますが、先手はそれでも65角と打っていきます。
第13図から
△74歩 ▲24飛 △23香 ▲74飛 △73銀 (第14図)
74歩が受けの形で74同角には84飛と先手で受けることができます。
23香に代えて23歩はありそうですが、以下74飛73香に34金(下図)が意表の好手。
以下42歩43金同金54飛同金同歩(下図)と進んで53銀、83銀、53歩成の三つの狙いがどれも厳しく先手良しです。
第14図から
▲同飛成 △同桂 ▲43角成 △同金 ▲54銀 (結果図)
第14図から先手は攻め続けるしかありません。
大駒2枚を切り飛ばして54銀と食らいついて結果図。
後手は飛角角と持っていますが先手へのいきなりの厳しい手はなく、また金駒を持っていないため受け方が悩ましいです。
結果図は難解な終盤戦ですが先手の方が勝ちやすい局面だと思います。