先手中飛車対策鳥刺し(9) -銀対抗型 基本図から78飛①-

今回から基本図より78飛の変化を見ていきます。

78飛は75歩の仕掛けを直接受けたもので、それでも75歩には75同歩同銀同銀同角33角成で先手優勢です。

後手は仕掛けがなくなると作戦負けに陥りますので、攻め駒を足していきます。

基本図より
▲78飛 △73桂 (第9図)

75歩からの仕掛けがなくなったので今度は73桂と跳ねて65銀の仕掛けを狙います。
ここから (a)46歩 (b)58金左 (c)68角 を順に見て行きます 。
後手は全て65銀と仕掛けていきます。

第9図より
▲46歩 △65銀 ▲同銀 △同桂 ▲68角 (第10図)

65銀に対して56歩と76歩のどちらも取られるわけにはいかないので先手は65同銀の一手です。
以下第10図まで進んで次に88飛とできれば先手陣も安定するのですが、ここで後手から厳しい攻めがあります。

第10図より
△86歩 ▲同歩 △87銀 (第11図)

この87銀で先手の飛車が捕まっています。
間違いなく後手優勢ですが、わかりやすくするためもう少し進めてみます。

第11図より
▲79飛 △88銀成 ▲66歩 △79成銀 ▲同金 △86角 ▲同角 △同飛 ▲65歩 △57角 (結果図)

最終手57角が決め手で、以下68銀には同角成同金89飛成で次に飛車を下す手が厳しすぎます。

第9図より (a)46歩 は駒組を進めて自然ですが、後手からの攻めを甘く見ていた危険な手でした。

次回 (b)58金左 の変化を見ていきます

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