第23図以下の進行を見ていきます。
第23図より
▲79飛 △69銀 (第24図)
89飛に81飛と攻め合いを目指すのは、以下51歩91飛成65桂61龍77桂成同角36桂(下図)で先手玉が寄ってしまいます。
本譜79飛は手筋ですが69銀が鋭手です。
後手はこの手が無いと攻めになりません。
以下同飛は同飛成79金同龍同角78飛で後手優勢です。
第24図より
▲89飛 △78銀成 ▲35角 △89成銀 ▲81飛 △71歩 (結果図)
以下はほとんど必然手の応酬で結果図まで進みます。
89の成銀が遊んでいるのは気になりますが
①金得の実利 ②91飛成に65桂がある
の二点を考え後手優勢と判断してよいでしょう。
後手としてはこの後食いつかれないように丁寧に面倒を見ていく方針で行きましょう。