基本図から68角という手を見ていきます。
68角は更に59飛、78金として自陣の隙を消した後に55歩と仕掛けていこうという手です。
代えて先に59飛や78金では75歩の仕掛けを与えてしまいます。
68角に75歩の仕掛けは以下75同歩同銀同銀同角46角73歩74歩(下図)として、55歩同歩同飛と78飛から飛車を捌く手を見せて先手ペースです。
基本図より
▲68角 △73桂 ▲59飛 △84飛 ▲78金 △75歩 (第18図)
予定通り陣形を整える先手に対して後手は一目散に攻めを狙ってきます。
75歩では52金右や51金右として待つ手も有力ですが、先手から55歩と仕掛ける手や77桂と力をためる手もあり難しい戦いになります。
第18図より
▲55歩 △同歩 ▲75歩 △同銀 (第19図)
75歩に対する55歩は一本は筋という手で損のない手です。
75同銀となった局面で (a)75同銀 (b)55飛 の2通りの応手が考えられるので順に見ていきましょう。