第16図以降の変化を見ていきます。
第16図より
▲66銀 △22角 ▲78金 △64銀 ▲77桂 (第17図)
66銀は桂取りを狙った手ですが後手は予定通り22角で防ぎます。
78金も次に65銀と取る狙いですが手堅く64銀と受けます。
先手は桂得が難しくなったので77桂とぶつけて自陣の桂を捌きにいきます。
第17図より
△同桂成 ▲同角 △52金右 ▲89飛 △53銀上 (結果図)
以下お互いに自陣の整備をして結果図は全くの互角でこれからの将棋でしょう。
先手はこの後46歩~47銀とするか銀冠に組むのが有力そうです。
後手は44銀と上がって55歩や75歩の仕掛けを狙うのともう一つ24桂という面白い手があります。
次に16桂同香15歩という単純な狙いですが部分的に受けはありません。
タイミングを見計らえば強力な攻めとなりそうです。
以上をもって基本図から78飛は、先手が正確に対応すれば穏やかな展開に戻りいい勝負と結論付けます。