第9図より (c)68角 の変化を見ていきます。
先手の最有力手と考えてよいでしょう。
第9図より
▲68角 △65銀 ▲同銀 △同桂 ▲88飛 (第15図)
この辺りは細かい変化が散りばめられています。
まず、65銀には57銀と引いてみたくなりますが以下86歩同歩同角88飛85歩(下図)で76銀と出る手が残り後手有利です。
また本譜88飛に代えて46角もありそうですが、64角(下図)がぴったりで先手は指し手に困ります。
すなわち、以下64同角同歩は57桂不成と86歩が同時には受かりませんし、単に88飛も46角同歩57桂不成が決まります。
なお88飛に代えて58金左は第9図より (b)58金左 とした変化に合流します。
本譜88飛は86歩同歩87銀の筋を受けて次に66歩を狙った手ですが、ここで後手に面白い手があります。
第15図より
△34歩 (第16図)
この34歩は知っていないとなかなか指せないと思います。
狙いは単純で66歩に22角を用意しています。
以下の展開は次回見ていきます。