第1図に戻り後手が(1)35同歩 と取る手を見ていきます。
第1図から
△同歩 ▲46銀 (第5図)
このまま35銀~24歩となれば先手成功なので後手はここから反撃を目指します。
とは言っても第5図からの45歩はやや無理筋で、以下24歩同歩35銀77角成同銀53銀66角33歩24銀(下図)で先手良しです。
途中66角を効かしたのがポイントで単に24銀では64角37歩36歩(下図)のカウンターが厳しく後手良しです。
第5図から
△36歩 ▲26飛 △42角 ▲35銀 (第6図)
本譜に戻り第5図からの36歩は取られそうな歩を逃がす手筋で、構わず35銀には37歩成同桂36歩で後手優勢です。
42角に対し一手79玉と貯めるのは有力でそちらの方が本筋かもしれませんが、本譜は初志貫徹で35銀と繰り出します。
第6図から (a)86歩 (b)64角 を次回以降で見ていきます。