第18図から (b) 43銀 とする手を見ていきます。
43銀は駒の当たりを避けた手ですが角頭の受けを放棄しているので後手は攻め合いで勝負します。
第18図から
△43銀 ▲36銀 △64銀 ▲66歩 △74歩 ▲67銀 (第22図)
64銀に代えて74歩とするのは以下35銀75歩同歩64銀に74歩(下図)として後手が攻めあぐねます。
以下84飛には95角が王手飛車です。
64銀に35銀もありそうですが、後手にも45歩の決戦策が生じます。
先手は右辺でポイントを挙げているので、66歩から後手の攻めの面倒を見る順を本譜とします。
第22図から
△75歩 ▲65歩 △86歩 ▲同角(第23図)
75歩に65歩は突き違いの手筋で、以下65同銀は75歩(下図)と戻して先手良しです。
次の66歩の銀取りを受けるには55歩しかありませんが、55同角が飛車に当たっています。
また、本譜86歩に同歩と取ると、以下76歩同銀に75歩(下図)と打つ手が成立します。
以下64歩76歩と銀を取り合ったときに95角と王手で飛び出す手が無いのが86歩の突き捨ての効果です。
次回に続きます。