第1図から後手が (2)53銀 と上がる手を見ていきます。
53銀は4,5筋を厚くして先手の攻め駒を抑え込むような展開を狙いつつ64銀から角頭を攻める手も見せています。
第1図から
△53銀 ▲34歩 △同銀 ▲38飛 (第18図)
後手が35歩を取らなかった場合は34歩同銀38飛が基本の攻め方です。
銀の進出を保留することで、展開によって26・36・46のどこにでも出られるようになっています。
第18図から (a)45歩 (b)43銀 が考えられるので順に見ていきます。
第18図から
▲45歩 △79玉 (第19図)
45歩は先手の38飛に反応した手で今なら角交換後の24歩がありません。
45歩に26銀と出たくなりますが、以下77角成同銀27角39飛49角成同飛38金(下図)が後手の狙いすましたカウンターで飛車を取られてしまいます。
本譜79玉は38金のときに69飛と逃げる手を用意しています。
38飛の形では、45歩に79玉はセットの手順と思ってもらって大丈夫です。
第19図からさらに [1] 44銀 [2] 77角成 に分岐します。
次回の記事で見ていきましょう。`