雁木が流行しています。
立ち上がりは様々ですがおそらく最も多いのが下図の形
角換わりの出だしですが、ここで44歩と角道を止めるのが古くて新しい形。
昔からある指し方で加藤一二三九段が得意にされていた印象があります。
しかし、自分だけ角道を止める分、消極的な指し方としてメジャーにはなっていませんでした。
この後駒組を進めて下図が組みあがりの一例です。
63銀型にしたのが後手の工夫で①角交換に強いこと②65歩同歩75歩からの攻めが迫力があること の二点が評価されて、この形は後手がまずまずやれるということがわかってきました。
この辺りの詳しい話は将棋世界2017年11月号に詳しく記載されているので一読することをお勧めします。
さて、持久戦が後手も戦えるとわかってきて先手は急戦策を模索し始めました。
先手の急戦策は大きく分けて二つ ①腰掛け銀 ②早繰り銀 です。
①腰掛け銀については後手が万全に構えると先手も角道を止めて「相雁木」と呼ばれる形になることもよくあります。
②早繰り銀では先手が角道を止めることはかなり少ないです。攻め駒を配置したらすぐさま仕掛けます。
プロの実践例が多いのは①腰掛け銀ですが、本ブログでは②早繰り銀を採用します。
次回に続きます。