第19図まで戻り先手が (b)55飛 とする変化を見ていきます。
第19図以下
▲55飛 △66銀 ▲同歩 △74飛 ▲77桂 (第31図)
77桂に代えて77歩では86歩同歩同角(下図)とされて先手不満です。
これでは (a)75同銀 の変化と比べて66歩型が得にならず、先手から動く手段も難しいです。
77歩に代えて77桂と跳ねるのが66歩型を活かした手で、76歩には調子良く65桂と跳ねる手があります。
第30図での76歩には85桂と跳ねるのが好手で先手良しです。
第31図より
△64角 ▲56飛 △31角 ▲55飛 (結果図)
64角に59飛は15歩同歩76歩(下図)が好手順で、以下65桂同桂同歩36桂で端の突き捨てが入っているのが大きく寄り筋です。
64角56飛に31角と引いた局面では次に76歩65桂同桂同歩77銀の攻めがありますがそれを防ぐ手段は難しいです。
仕方なく55飛と浮いて受けた結果図は第31図と同一局面になっています。
以上をもって第19図より (b)55飛 は後手が望めば千日手と結論付けます。
まとめると基本図より68角の変化は第19図(下図)まで進んで (a)75同銀 は後手良し (b)55飛 は後手が望めば千日手となります。
以上で銀対抗型の考察を終わります。